寝返りは本当に必要なの?

■「寝返りはさせたいくない」というママもいます

■「寝返りは危険です」という小児科医や産婦人科医もいます

■「うつ伏せ寝はさせないように」という市町村もあります

でも、本当に寝返りは必要のないことなんでしょうか?

寝返りとうつ伏せが危険といわれている理由の一つに乳幼児突然死症候群(SIDS)が挙げられることがあります。

ですが、本来乳幼児突然死症候群(SIDS)と窒息は区別して考えなければならない問題なのです。

乳幼児突然死症候群(SIDS)と窒息死は同じ?

乳幼児突然死症候群(SIDS)とは、その名の通り乳幼児が理由もなく突然死亡してしまう状態を表す言葉です。

本来「理由もなく」というのは、

『原因がわからないが乳幼児の呼吸が止まってしまう』

     ↓

『呼吸が止まってしまうのは、乳幼児の呼吸器官の発達不十分や突発性な異常が原因』

     ↓

『呼吸器官異常の原因は、妊婦の喫煙や受動喫煙、人工ミルクの弊害、赤ちゃんの体温上昇等』

     ↓

『但し、断定できる証拠もく因果関係が確立していない』

     ↓

『原因がわからない』

というものなのです。



つまりどういった理由が原因かは断定できていませんが、おそらくは脳の呼吸循環調整機能不全が原因で呼吸が止まってしまうのだろうというのが本来の意味なのです。

ですが、この「理由もなく」という部分の解釈方法が定まっていないため、いつしか寝返りやうつ伏せ寝が原因で窒息死を招いてしまったという場合においても、乳幼児突然死症候群(SIDS)として判断されるようになりました。

最近では寝返りやうつ伏せ寝をやめされることで乳幼児突然死症候群(SIDS)が減ったというデータが公表されることが多いですが、そもそもの前提として脳の呼吸循環調整機能不全以外での突然死(この場合窒息死)を乳幼児突然死症候群(SIDS)に含んでいるという間違ったやり方をしているので、寝返りやうつ伏せ寝を回避することで乳幼児突然死症候群(SIDS)が減少するのは当たり前のことなのです。

本当に赤ちゃんのことを考えるのなら、乳幼児突然死症候群(SIDS)と窒息死を別々に把握して、それぞれで危険を取り除いてあげる環境を作ることが必要です。

乳幼児突然死症候群(SIDS)の回避

もともと理由がわからないわけですから、確実な回避方法があるわけではありません。しかし様々な臨床データを元にリスクを軽減させることはできます。

妊娠時に喫煙をしない。

タバコの煙が呼吸器系に悪影響を及ぼすことは知られています。また、毛細血管を萎縮させることもわかっています。ですので妊娠時に喫煙をしないことで突然死のリスクを軽減することができます。もちろん受動喫煙も厳禁ですよ。

赤ちゃんの周りで喫煙しない

受動喫煙が通常の喫煙よりも害があることは知っていますか?もしパパやママが赤ちゃんのいる空間でタバコを吸っていたとしたら、赤ちゃんが受けるタバコの害はパパやママよりも大きいことを知っておきましょう。

赤ちゃんの体はまだまだ弱く成長段階です。受動喫煙をしなければならない赤ちゃんの成長に対する影響は尋常ではないことを覚えておきましょう。



うつ熱の上昇に気をつける

部屋を暖かくしすぎたり赤ちゃんに厚着をさせたりすると、赤ちゃんの体温は上昇し続けます。大人であれば服を脱いだり汗をかいたりすることで体温調節をしますが、赤ちゃんは1人で服を脱ぐことはできませんし、体温調節機能もまだまだ未熟なんです。体温が上昇することで呼吸不全を起こし死亡してしまうということが言われています。

※注意

日本ではうつ熱の上昇が危険因子であるという見解はしていません。しかし欧米では扇風機の使用により乳幼児突然死症候群(SIDS)の発生率が減少したというデータを発表しています。

もともと原因がわからない突然死なのですから、日本での見解にはないからと言って、うつ熱は危険因子ではないと判断するのは早計です。赤ちゃんを守るためにも、うつ熱の危険性は考慮に入れておいたほうがいいと思います。

なお、扇風機の風を長い時間赤ちゃんに当ててはいけません。部屋の空気を巡回させるような感じで使用しましょう。

こっちも確認してね睡眠



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