角質の役割

「角質除去をすれば美しい肌になる」というのは本当です。

角質は死んだ細胞ですので、この細胞に栄養分が送られるということはありません。細胞に栄養分が送られてこないため活性化するわけもなく(もともと死んでいる細胞なので当たり前ですが)、角質層の下にある瑞々しい生きた細胞を覆い隠してしまっています。

つまり、角質を取り除けば生きた細胞の瑞々しい姿が表れるということです。

しかし、すべての角質を取り除いてしまうと、肌は返ってダメージを受け再生(ターンオーバー)が容易ではなくなってしまうことにもなります。

理由は角質が体の外側からの刺激を防いでいるからです。

角質にはこのような役割があることから、美容関係者の間では角質層をバリアー層と呼ぶこともあるようです。

言葉で書くのは簡単ですが、ここはイメージを掴んでいただくため、いくつかの例を比較しながら説明します。


Case1

あなたは塩水に手をつけると痛みを感じますか?

普通の状態なら痛くはありませんよね?


Case2

手に出血するほどの傷があったらどうですか?

塩水がしみて痛いと感じるはずです。


Case3

では、血は出ないまでも軽く薄くすりむいた手を塩水につけたらどうでしょう?

おそらく多くの方が痛みを感じると思います。


Case1の場合は、表皮が塩水から刺激を守ったため痛みを感じなかったのです。

Case2の場合は、表皮と真皮が傷ついていたため、塩水が皮下組織まで到達したために痛みを感じたのです。

Case3の場合は、出血がないため真皮は正常でしたが、表皮が傷ついていたため起きた痛みです。


角質は表皮の最上層にできるものであり、死んだ細胞ではありますが、最前線で外からの刺激を防いでいるものなのです。

逆に言えば、角質は死んでいる細胞であるため痛みを感じることはありません。その特性を利用して体のまわりに薄い防護壁を築いているというわけです。


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