サリドマイド

サリドマイドの副作用

サリドマイドの副作用に関して催奇性があることすでに述べていますが、これは妊婦に対してであって成人後の生体に関してはそれほど危惧するべき点ではないようです。

催奇性の原因は、サリドマイドが持つ血管新生阻害作用によるものです。血管新生阻害作用とは、新たに作られる血管の生成を阻害するというもの。つまり、妊婦がサリドマイドを使用した場合、形成途中である胎児の血管生成が不十分になり奇形児が誕生してしまうのです。

サリドマイドの血管新生阻害作用は、発育時の胎児には大きな悪影響を及ぼす劇薬ですが、新陳代謝によって拡大する癌細胞の増加に対しては、血管新生阻害というサリドマイドの特質が好結果をもたらすことになるようです。

なお、そのほかにも頭痛や眠気、発熱、筋肉痛、痺れなどの副作用が報告されていますが、いずれも人体に影響しない軽微という報告がなされています。眠気に至っては、もともとが睡眠薬として使われていたくらいですから、あって当たり前の副作用といえます。

ただし、研究段階であるため今後もっと恐ろしい副作用が見つかる可能性は否めません。


サリドマイドの個人輸入

サリドマイドは現在日本での使用はごく一部しか認められていません。使用法や適用量などが確立していないためです。しかし、臨床実験において多発性骨髄腫に効果が望める治療法であることは客観的なデータからみても可能性は高いです。

■医師を通しての個人輸入

サリドマイド治療はアメリカなどでは許容されているケースもありますが、日本では一般的に行われていないのが現状です。また、多くの医師は「倫理学会が認めていないから」と言った理由で、患者に対してサリドマイド治療について明言しない医師も少なからずいるようです。

ですが、サリドマイドを使用した治療を望む患者はたくさんいらっしゃいます。ですので、もしサリドマイド療法を希望するのなら医師を通して輸入してもらいましょう。もしサリドマイドを手に入れたいのであれば、主治医に相談し輸入をしてもらうようにしつこく頼みましょう。また、医師がいろいろな理由をつけてサリドマイドの輸入を拒む場合はセカンドオピニオン(別の病院で診てもらう)を考えるのも一つの手です。

最近では医療事故を嫌ってか、倫理学会に従順な医者も増えています。そのため「サリドマイド療法は日本では認められていない」ことを理由にサリドマイド治療自体を患者を諦めさせるようにしむけることだってあります。患者第一をモットーに考えて欲しいところではありますが、サリドマイドを個人輸入するときは『医師が全面的な責任を持つ』という条件や『管理を厳格に行うこと』という条件があるため、医師のこのような態度は致し方ないことでもあるのです。

本当にサリドマイド治療を望むのでしたら、セカンドオピニオンサードオピニオンを視野に入れて、本当にサリドマイド治療を断念せざるを得ないのかを判断することも必要かもしれません。ただし、サリドマイド療法が正式に認可されていないのは事実ですので、サリドマイド療法を受ける場合は自己責任という形になると思います。



■輸入代行会社を通しての直接的な個人輸入

欧米の医師と携帯した輸入代行会社の存在があるため、主治医を通さなくてもサリドマイドを個人輸入することはできます。しかし、私は個人輸入は推奨しません。

サリドマイド療法はすべてが明らかになっている治療方法ではありませんので、他の抗がん剤との服用の是非や新たな副作用の危険も否定できないからです。主治医を通してサリドマイドを購入した場合は、専門的な知識や経験・医師学会や多発性骨髄腫学会の細心のデータを参考にすることができますが、個人輸入ですとこれらの知識をもとにした療法がなされないからです。

サリドマイドの服用量が一日200mgを超えた場合になんらかの副作用が認められるそうですが、年齢や体質によって臨界点が違うことは明白です。

また、少量のサリドマイドを適当に飲んでいると、効果が発揮される前に体の中でサリドマイドに対する耐性ができてしまうことにも繋がります。

サリドマイド療法を視野に入れているのでしたら、説得に時間がかかったとしても必ず主治医を通して入手するようにしましょう。



このページの先頭へ