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小児糖尿病の意味と分類

小児糖尿病とは子供が発症する糖尿病です。でも、糖尿病と聞くと多くの方が『糖質の摂りすぎによるもの』と考えてしまっています。確かに糖質の摂りすぎで糖尿病になることもありますが、小児糖尿病は自己免疫不全が原因である割合の方が高いと言われています。

また、小児糖尿病と成人後に糖尿病になるケースにも大きな違いがあります。つまり、小児糖尿病は大人の糖尿病の子供版というわけではないということです。それに糖尿病の発症には大きく分けて4パターンありますが、発症経緯に従って治療方法も異なります。

まずは糖尿病の誤解と正しい知識を身につけましょう。


1型糖尿病と2型糖尿病の違い

糖尿病には4つのパターンがあります。1型糖尿病・2型糖尿病・すい臓摘出による二次性糖尿病・妊娠時の胎盤分泌ホルモンによる妊婦糖尿病に分類されます。今回は1型糖尿病と2型糖尿病についてお話します。

なお、すい臓摘出による二次性糖尿病については、⇒小児糖尿病の原因の『ところで・・・インスリンとは?』の項目を読んでいただければ理由がわかります。

※妊婦糖尿病については⇒『妊婦糖尿病について』のサイトを参考にしてください

小児糖尿病は1型糖尿病に分類されますが、子供の時期に発症した糖尿病がすべて1型糖尿病というのは誤りです。その点については次の項目でお話しするとして、まずは1型糖尿病と2型糖尿病の違いについて説明します。

 1型糖尿病

■発症原因は自己免疫機能の異常や、ウィルス感染による自己免疫機能の異常防衛

■インスリンの分泌機能がない、あるいは極めて弱い

■体型は無関係

■インスリン経口対症方法ができない

■成長過程にある小児に発症することが多いが、成人後も発症する可能性はある


 2型糖尿病

■発症原因は血糖値の高い状態が続くことにより、インスリンの分泌量が低下することによる

■インスリンの分泌機能が低い

■肥満傾向にあることが多い

■インスリン経口対症方法ができる

■生活習慣により、どの年代でも発症する可能性がある


小児糖尿病と成人後の糖尿病の違い

さて、上記の項目を見ていただくとわかるのですが、小児糖尿病はほぼ1型糖尿病に属します。自己免疫機能の異常によっておこる糖尿病です。血糖値を上昇させる食べ物を多量に摂取した結果糖尿病となった小児に関しては2型糖尿病に分類されます。


全体グラフ

左のグラフは糖尿病患者全体を表しており、日本全体で推定1000万人いると言われています。しかしその中で適切に治療されている方は、全体の1/3ほどしかいないと言われています。

下記のグラフは15歳未満の糖尿病患者と10歳未満の糖尿病患者で、1型・2型糖尿病の割合を示しています。

15歳未満では1型糖尿病の割合が高いことがわかると思います。1型糖尿病が小児糖尿病といわれる理由がお分かりいただけるでしょう。

もっとも、成人後も1型糖尿病になることもありますので、厳密には小児糖尿病=1型糖尿病というのは間違いです。

15歳未満の糖尿病の分類 10歳未満の糖尿病の分類


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