1型糖尿病の原因

自己免疫機能異常の原因は様々です。

■先天的にすい臓に機能異常がみられる
■何かしらのウィルス感染により、副次的にインスリン生成細胞が破壊される
■原因不明の突発性機能異常

こういった原因により1型糖尿病になるといわれています。



先天的なすい臓機能障害は、生まれたときからすい臓に機能異常がみられ、成長と共にその機能障害が悪化した結果糖尿病になるというものです。

ウィルス感染が原因で糖尿病になる理由は、体内が何かしらのウィルスに冒された場合、自己免疫機能が働きます。この自己免疫機能がインスリンホルモンを『外敵』とみなすようになり、その結果インスリンを生成する細胞を破壊してしまうことによって糖尿病になってしまうのです。

突発性機能異常については現在さまざまな説がありますが原因は特定されていません。ただし、インスリンを生成する細胞が壊れてしまうという点では共通しているため、1型糖尿病に分類されています。

 ところで・・・インスリンとは?

インスリンとはすい臓のβ細胞という器官で作られるホルモンです。生物は食べ物を食べるとそれを栄養素として分解します。インスリンはこの栄養素を筋肉や内臓に運ぶ役割をします。特に、食べ物が分解されてできたブドウ糖を筋肉や内臓に運ぶことで各細胞の栄養補給に役立っているホルモンなのです。

このインスリンというホルモンが不足すると、体内に栄養供給をすることができなくなります。また、ブドウ糖が体内に栄養として供給されないため、体内の糖の値が高くなり(高血糖)生命の危険を脅かすことになるのです。


1型糖尿病はインスリンが生成されるすい臓のβ細胞が破壊されてしまうことにより起こります。体内で栄養運搬を担当するホルモンが分泌されない状態です。この状態のまま放っておくと、血液の糖の濃度が高くなります。血中の濃度が高くなるとこれを薄めるために体は水分を欲する状態になります。

1型糖尿病の症状として、喉の渇きを訴えたり口がすぐに乾燥したりするのは、血中の糖の濃度が高くなったため、その状態を解消させるという体の反応によるものです。

ただし、こういった体の反応が起きているのに長期間放置するとかなり危険な状況になり得ます。長期間放っておくと、こういった症状がでて1.2時間後には心肺機能が停止するということも頻繁におこります。

お子さんが痩身体型なのに痩せてきたり、喉の渇きを訴えたり、また倦怠感や怠惰感を訴えてきたりした場合は、1型糖尿病の疑いありと見てすぐに掛かり付けのお医者さんに診てもらうようにしてください。


2型糖尿病の原因

2型糖尿病の原因は

■遺伝的なものである場合
■生活習慣による場合

があります。

遺伝的に糖尿病になる原因は、先天的にインスリンの分泌量が少ないからです。ちなみに、1型糖尿病にも先天的なすい臓機能疾患によるものと断定されているものもありますが、2型の場合インスリンの生成細胞が破壊されているわけではなく、あくまでインスリンの分泌量が少ないという決定的な違いがあります。この点に注意しましょう。

また、生活習慣による糖尿病発症はすべて2型に分類されます。

生活習慣により糖尿病になる原因は、血糖値を上昇させる食物の過剰摂取によることが原因です。こういった食べ物を摂取し続けると高血糖な状態がずっと続くため、栄養運搬ホルモンであるインスリンが大量に分泌され続けてしまいます。

この状態がさらに続くと、インスリンを生成するβ細胞に大きな負荷がかかり、その結果β細胞の機能が低下してしまいインスリンの分泌量も低下してしまうのです。

余談ですが糖尿病の名前の由来は、血中の糖の濃度が上がり、エネルギーとして処理しきれない糖が体外に尿と共に排出されることで、尿の糖の値が高くなることから名付けられました。

もっと直接的な原因把握の為にも、『インスリン分泌異常疾患』や『すい臓機能低下病』と名付けた方が正しいような気がします。


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