小児糖尿病の症状

小児糖尿病の症状は1型・2型で異なりますが、2型の場合は食生活や生活習慣に伴い肥満症になるという特徴があります。その後倦怠感が続き飲料水を多く飲むようになったり、頻尿の気配が顕れるので気付きやすいと思います。

これに対して1型の糖尿病は気が付きにくいことが多いです。症状としては

■急激に痩せてしまう
■水分を異常に欲し、喉の渇きを訴える
■頻尿の気配があらわれ、夜間に排尿するようになる

などです。急激にやせてしまう原因は、インスリンの不足により栄養素が各組織に運ばれないからです。

喉の渇きを訴えるのは、血中の糖の値が上昇したため水分を摂ることで血中の濃度を抑えようとする体内の防衛反応によるものです。

頻尿の理由は水分を多量に摂取するためです。また尿のにおいがキツくなったりすることもあります。

こういった症状が現れたときは放置せず、すぐに専門の医者に診てもらいましょう。もちろんこういった症状のすべてが糖尿病が原因というわけではありませんが、成長期の子供の代謝活動は非常に活発です。些細なことで体質異常に陥ることもありますので、楽観視しないよう注意深く見てあげるようにしてくださいね。


小児糖尿病の治療方法

糖尿病になった場合の治療方法は1型糖尿病と2型糖尿病で異なります。

1型糖尿病の治療方法

小児糖尿病に多く見られるのは1型糖尿病ですが、残念ながら1型糖尿病は完治することはありません。なぜならインスリンを生成するβ細胞がほぼ完全に機能しないからです。

また、インスリンの経口投与による症状緩和もできません。インスリンを経口投与しても胃腸で破壊されてしまい血中に行き渡らないからです。ですので、1型糖尿病になった場合はインスリンの注射しか対処方法がないのが現状です。

ですが、逆に言えばインスリンをキチンと注射していれば普通の生活と同じような生活を送ることができます。

食前・食後・就寝前に投与するインスリンの種類は異なりますが、最近では生活ライフに併せたインスリン注射をすることで、1型糖尿病であってもインスリン量をコントロールすることができます。

さらに最近では注射針を刺しても痛みがほとんどない糖尿病専用の注射器もあります。

採血の時に使う注射針はそれなりに太いのですが、1型糖尿病の場合インスリンを投与するのが目的ですので、わざわざ太い注射針を使い必要がありません。なので細い注射針を使い、注射時のストレスを軽減するわけです。

なお、インスリン注射のみに頼らず、食事ごとに食べ物から摂取する糖のコントロールも併せて行うことで、合併症などの危険をより減らすことができます。


2型糖尿病の治療方法

小児糖尿病であっても2型糖尿病になる場合もあります。そのときの治療方法は1型糖尿病とはかなり異なります。まず、生活スタイルと食生活の改善、及び、肥満症の方には運動療法が施されます。2型糖尿病の一番の原因は食生活とライフスタイルです。これを改善できればインスリン量をコントロールすることができますし、糖尿病が完治することもあります。

これは、2型糖尿病の原因が暴飲暴食などによるβ細胞酷使によるインスリン生成量の低下がほとんどであるためで、原因を取り除けばβ細胞が正常に戻る可能性があるからです。

また、2型糖尿病の場合、よほどの状態でなければインスリン注射は必要ありません。インスリン経口薬で対処できるからです。ちなみに2型糖尿病で服用する経口薬はインスリンそのものではなくインスリンの生成を促す薬であるため、胃酸などによる影響を心配する必要はありません。


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