適応障害の克服方法

適応障害は、うつの様な脳内のホルモン分泌などの異常があるわけではありません。強いストレスを受け続けることでこれまでのような日常生活や社会生活に支障がでる症状群です。

つまり、適応障害を克服するには強いストレスを受けない状況になればいいのです。この方法には二つのアプローチがあります。


克服アプローチ①

ストレスを受ける状況を改善する、あるいは避ける

仮に職場で受けた強いストレスが原因の場合は部署移動を願い出たり転勤することで、ストレスを受ける状況を避けることができます。仕事そのものがストレスの原因になっているのなら、退職したり転職することでストレスを受けることがなくなります。

ご近所トラブルや引越ししたことによりストレスを受けた場合も、その場所から離れる(引越しをする)ことで適応障害を克服することができます。

克服アプローチ②

ストレスの受け止め方や考え方を治す

ストレスというものは人によって捉え方が様々です。Aさんにとっては楽しいことなのにBさんにとっては辛いものというのは多々あります。また、Aさんはあまりストレスを感じなかったことでもBさんにとっては耐え難い程のストレスになるものもあります。

これらの違いは育ってきた環境や本人の性格、捉え方などが影響します。

ストレスを受けやすい人の特徴は

■真面目
■責任感が強い
■繊細
■心配性
■ネガティブ思考
■頑固
■完璧主義

などです。

逆に言えば、ある程度手を抜ける人、細かいことを気にしない人、完璧を求めない人、ポジティブ・楽観的な人などは、うつ病をはじめ精神的な病気にはなりにくいと言えます。

適応障害の克服は通院や薬に頼らなくてもできる場合があります。

ご自身のストレスの原因を把握しているのなら、ストレスを避けるかストレスを感じないようなものの捉え方をすればいいのですから。

しかし、「どうしたらいいのかわからない」とか「私は嫌なことから逃げているだけなのでは?」などと考え、日々の生活に支障がもたらされているかも?と思えるのなら、『適応障害』と考えてお医者さんの治療を受けるのも大変有効な克服方法と言えます。

ちなみに適応障害の場合は、通常は薬による治療をすることはありません。

ということで、お医者さんによる克服アプローチを三つ目の方法として、注意点なども含めてお話します。



克服アプローチ③

セラピーやカウンセリングなどの精神療法を受ける

最初に言っておきますが、セラピーやカウンセリングを受けることは恥ずかしいことではありません。足を骨折したり高熱を出したときはお医者さんにかかりますよね?セラピーやカウンセリングの精神療法はそれとまったく同じなんです。

適応障害は精神が捻挫したようなものです。

捻挫を治すために患部を叩いたりお湯をかけたりはしません。

患部を固定して安静にするのが捻挫の一般的な治療法です。

では捻挫の具体的な治療方法は?

その人の年齢や患部の場所、程度や具合によって様々です。

適応障害の治療法はストレスを避けたり、捉え方を変えたりするのが一般的な治療法です。

では適応障害の具体的に治療方法は?

その人のストレスや環境、程度や症状によって様々です。

このストレスや克服法について、エキスパートに教えてもらうのが精神療法です。

捻挫と同様に、なりやすい人やなりにくい人はいますが、誰がなってもおかしくないのが適応障害なんです。

思春期の子供や、大学生、20代・30代・40代・50代の社会人、お年寄り、主婦、家族etc・・・

適応障害は精神科で初めて診断されます!

さて、セラピーやカウンセリングなどの精神療法を受けるまでですが、まずはご自身が適応障害であることを知らなければなりません。それを知るためには精神科で見てもらう必要があります。でも、多くの人は最初に内科を受けて「異常なし!」の診断を受けて終わりです。これでは自分の精神が捻挫していても気が付きません。

これを回避するために、以下の点をチェックしてください。

■内科受診後、一週間ほど経過しても症状が改善しない
■ストレスを受ける状況になると、症状が悪化する

この状況が続くようなら適応障害の疑いは高いです。たとえ内科で「適応障害ではありません!」などと言われていても、一度精神科を受診するようにしてください。

また、一つ目の精神科で「適応障害ではありません!」と言われても、二つ目の病院では「間違いなく適応障害です!」といわれることがあります。 ですので、しばらくしても症状が改善されない場合は、セカンドオピニオンを行うようにしましょう。

お医者さんは優秀ではありますが、万能ではありませんからね。

精神科での診断の結果、セラピーを受けるようになりましたら、必ずお医者さんのもとへ通うようにしましょう。素人判断でも直せることがありますが、根本から変えないと適応障害が治ったとしても、また同じようなストレスを受ける状況になったとき再び適応障害になってしまうことがあります。 これでは意味がありません。

ですので、セラピーやカウンセリングなどの精神療法を受けることでストレスを感じる状況を避けつつ、ストレスへの対処の仕方や捉え方を体得しましょう!

「自分は病気に甘えている」
「自分はダメな人間だ」
「どうしたらいいのかわからない」
「自分は間違っていないのに・・・」

などと自分や状況を責めずに、まずはリセットする意味も込めてセラピーやカウンセリングを受けましょう。


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